麻布中学 算数 2022年度入試問題 問6 数列

2023-05-02

印刷ID指定による印刷

ページ印刷(本文のみ)

麻布中学の2022年度過去問一覧 問題・解説印刷

問題を解いた方は、「過去問に対するアンケート・要望」の回答送信をしていただけますと助かります。

ページの目次

麻布中学 算数 2022年度入試問題 問6 数列の過去問解答・解説です。

問題

1から250までの整数が書かれたカードが1枚ずつあり、これらは上から1のカード、2のカード、...、250のカードの順で積まれています。Aさん、Bさん、Cさん、Dさんの4人がA→B→C→D→A→B→C→・・・の順番で次の作業をします。

  • 積まれているカードの中で一番上のものを引き、自分の手札にする。
  • 自分の手札に書かれている数をすべて合計する。
  • その合計が10の倍数になったときだけ自分の手札をすべて捨てる。

この作業を積まれているカードがなくなるまで繰り返します。以下の問いに答えなさい。

(1)Bさんが引いたカードに書かれた数を、小さい方から順に7個書きなさい。また、Bさんが最初に手札を捨てることになるのは、何の数のカードを引いたときか答えなさい。

答 7個の数は       

最初に手札を捨てるときに引いたのは のカード

(2)Aさんが最初に手札を捨てることになるのは、何の数のカードを引いたときか答えなさい。

(3)ある人が作業をした直後、手札がある人は1人もいませんでした。初めてこのようになるのは、誰が何の数のカードを引いたときか答えなさい。

(4)ある人が作業をした直後、4人全員がそれぞれ1枚以上の手札を持っていました。このようになるのは、250回の作業のうち何回あるか答えなさい。

引用元:麻布中学校 2022年度入試問題 算数 問6

解答・解説

Bさんの最初のカードは2、そしてその後は4の倍数で数が増えていくので、小さい方から順に和とともに書くと下記表せる。

ターン数1234567
引いたカード261014182226
手札のカードの合計281832507298
Bさんの引いたカードとカードの合計

よってBさんが引いたカードに書かれた数を、小さい方から順に7個書くと「2、6、10、14、18、22、26」。また、Bさんが最初に手札を捨てることになるのは、18のカードを引いたときである。

Aさんの最初のカードは1、そしてその後は4の倍数で数が増えていくので、小さい方から順に和とともに書くと下記表せる。

ターン数12345678
引いたカード1591317212529
手札のカードの合計161528455681110
Aさんの引いたカードとカードの合計

Aさんが最初に手札を捨てることになるのは、29のカードを引いたときである。

10の倍数になるタイミングを考える、つまり一桁目が「0」であるかだけをチェックすればよいので、引いた数も和も一桁目のみ書き出していけばよい。AからDさんの引いた数と和の一桁目を下記書き出す。

ターン数1234567891011
Aさんの引いた
カードの一桁目
15937159371
Aさんの手札のカードの
合計の一桁目
16585610301
Bさんの引いた
カードの一桁目
26048260482
Bさんの手札のカードの
合計の一桁目
28820288202
Cさんの引いた
カードの一桁目
37159371593
Cさんの手札のカードの
合計の一桁目
30165856103
Dさんの引いた
カードの一桁目
48260482604
Dさんの手札のカードの
合計の一桁目
42400424004
A~Dさんの引いたカードと和の一桁目

この時、ある人が作業をした直後、「手札がある人は1人もいなかったとき」は、9ターンのD→10ターンのA→10ターンのB→10ターンのCとなったこの時( のところ)なので、下記求められる。

10ターンのC→ 9 × 4 + 3 = 39(のカードを引いたとき)

また、最初の「引いたカードの一桁目」と「手札のカードの合計の一桁目」が再び現れたとき、それ以降は同じ数になる周期性になる( のところ)。

11ターン目にA~Dさんのそれぞれの周期がぴったり一巡するので、10ターン(カード40ごと)でA~Dさんのカードが周期していることがわかる。

ここで、10ターンまでで「ある人が作業をした直後、4人全員がそれぞれ1枚以上の手札を持っている」タイミングに下記印をつけていく。

ターン数12345678910
Aさんの引いた
カードの一桁目
15913172125293337
Aさんの手札のカードの
合計の一桁目
1658561030
Bさんの引いた
カードの一桁目
261014182226303438
Bさんの手札のカードの
合計の一桁目
2882028820
Cさんの引いた
カードの一桁目
371115192327313539
Cさんの手札のカードの
合計の一桁目
3016585610
Dさんの引いた
カードの一桁目
481216202428323640
Dさんの手札のカードの
合計の一桁目
4240042400
A~Dさんの引いたカードの和の一桁目

上記 のところを数えると「16」箇所あるので、10ターン(カード40ごと)に「16」箇所、条件の場合になるので下記求められる。

250 ÷ 40 = 6あまり10

6 × 16 + ( 上記表のカード10の位置である3ターン目のBさんまでの の数 )

= 96 + 3 = 99(回)

答え:(1) 7個の数:2、6、10、14、18、22、26 最初に手札を捨てることになるカード:18のカード

(2)29のカード (3)Cさんが39のカードを引いたとき (4)99回

ポイント

  • 表に書き起こすことで、周期性をみつける。
  • 「10の倍数になるとき」→「一桁目が0になるとき」と条件を変形して、無駄を省いて書き出すことで時間を短縮する。

「麻布中学」に関連する過去問書籍

麻布中学校 2024年度用 10年間スーパー過去問 (声教の中学過去問シリーズ 2 )

2024年度受験用 中学入学試験問題集 算数編 (中学入学試験問題集シリーズ)

解説は無いけど解答はあり!数をこなしたい人におすすめ

関連サービス

「麻布中学」の過去問記事

麻布中学の過去問の解答・解説のデータベースです。中学受験における各年度の算数過去問・解答・解説を無料で印刷・ダウンロードすることができます。(解説は未掲載のもの…
metablo-g.com

前の問題記事

麻布中学 算数 2022年度入試問題 問5 図形と比
麻布中学 算数 2022年度入試問題 問5 図形と比の過去問解答・解説です。
metablo-g.com