東京都市大学等々力中学 算数 中学入試 過去問題 令和4年度版 一般入試 S特選コース(第1回) 問5 ニュートン算

2023-04-06

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東京都市大学等々力中学 算数 中学入試 過去問題 令和4年度版 一般入試 S特選コース(第1回) 問5 ニュートン算の問題の過去問解答・解説です。

問題

水道管Aと水道管Bがあり、ある水槽をAは32分間で、Bは24分間でいっぱいにすることができます。また、水槽がいっぱいの状態で排水管Cを開くと、10分で水槽は空になります。次の問いに答えなさい。

(1)水槽が空の状態で、Aだけが開いている時間とBだけが開いている時間の比が1 : 2になるように水道管を開けて、この水槽をいっぱいにしました。このときAを開けていた時間は全部で何分間でしたか。

(2)水槽がいっぱいの状態で、A、B、Cを同時に開けました。水槽は何分間で空になりますか。

(3)空の水槽に、AとBを同時に開いて水を入れ始めました。ところが途中でAが故障して水が出なくなりました。このときBは開きっぱなしにしておいて、Aの修理が終わったところですぐにAを開いたところ、今度はAを開いたのと同時にBが故障して水が出なくなりました。このときAを止めずに修理をし、直りしだいBを開きました。Aだけが開いていた時間とBだけが開いていた時間と、2本とも開いていた時間の比が2 : 3 : 4だったとき、2本とも開いていた時間は全部で何分間でしたか。

引用元:東京都市大学等々力中学 中学入試 過去問題 令和4年度版 一般入試 S特選コース(第1回) 算数 問5

解答・解説

水道管Aと水道管Bと排水管Cの給水・排水の時間を素因数分解し最小公倍数を求め、各水槽をいっぱいにする(すべて排水する)仕事量を求める。

水道管A = 32 = 2522222
水道管B = 24 = 23 × 32223
排水管C = 10 = 2 × 525
水槽をいっぱいにする(すべて排水する)仕事量
A、B、Cの最小公倍数 = 25 × 3 × 5 = 480
2222235

上記より、「水槽をいっぱいにする仕事量」を480とする。

また、A、B、Cの1分間あたりの仕事量は480 ÷ それぞれかかった時間で計算できるが、それは、上記素因数分解の表の空欄の積と同値になる。

Aの1分間あたりの仕事量 = 3 × 5 = 152222235
Bの1分間あたりの仕事量 = 22 × 5 = 202222235
Cの1分間あたりの仕事量 = 24 × 3 = 482222235
水槽をいっぱいにする(すべて排水する)仕事量 = 4802222235

ここで、Aだけが開いている時間とBだけが開いている時間の比が1 : 2になるので、Aが1分間働いた時のAとBの仕事量の比は下記表せる。

Aが1分間働いた時の仕事量の比 A : B = 15 : 20 × 2 = 15 : 40

よって「Aが1分間働いたときのAとBの仕事量の合計」は下記表せる。

15 + 40 = 55

よって「Aを開けていた時間」は「水槽をいっぱいにする(すべて排水する)仕事量」を上記「Aが1分間働いた時仕事量の合計」で割ることで求められる。

480 ÷ 55 = 96/11(8と8/11)(分間)

水槽がいっぱいの状態で、「A、B、Cを同時に開けた時の1分間の仕事量」は下記表せる。

15 + 20 - 48 = - 13

よって水槽がいっぱいの状態で、「A、B、Cを同時に開けた時に空になる時間」は下記求められる。

480 ÷ 13 = 480/13(36と12/13)(分間)

Aだけが開いていた時間とBだけが開いていた時間と、2本とも開いていた時間の比が2 : 3 : 4なので、仕事量の比は下記表せる。

Aのみの仕事量 : Bのみの仕事量 : AとB同時に開いた仕事量

= 15 × 2 : 20 × 3 = ( 15 + 20 ) × 4

= 30 : 60 : 35 × 4 = 30 : 60 : 140

よって「2本とも開いていた仕事量」は下記求められる。

( 480 × 140 ) / ( 30 + 60 + 140 ) = 480 × 140 / 230 = 480 × 14 / 23

よって「2本とも開いていた時間」は「2本とも開いていた仕事量」を「AとB同時が1分間働いた時仕事量の合計」で割ることで求められる。

( 480 × 14 / 23 ) ÷ ( 15 + 20 ) = ( 480 × 14 / 23 ) ÷ 35 = 192/23(8と8/23)(分間)

答え:(1)96/11(8と8/11)分間 (2)480/13(36と12/13)分間 (3)192/23(8と8/23)分間

ポイント

  • 各作業時間を素因数分解し最小公倍数を求め、各水槽をいっぱいにする(すべて排水する)仕事量を丸数字で求める。それにより各1分間の仕事量を丸数字で表すことができる。

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