渋谷教育学園渋谷中学 算数 2022年度入学試験問題(第1回) 問2 倍数と約数の過去問解答・解説です。
問題
1、2、3、4、5の5つの数字だけを使ってできる4桁の数すべてを次のように小さい順に並べました。
1111、1112、1113、1114、1115、1121、1122、...、5553、5554、5555
次の問いに答えなさい。
(1)全部で何個並んでいますか。
(2)8の倍数は何個並んでいますか。
(3)並んでいる数をすべてかけあわせました。その積は一の位から0が何個続いていますか。
引用元:渋谷教育学園渋谷中学校 2022年度入学試験問題(第1回) 算数 問2
解答・解説
「中学受験算数を攻略する WISARDNET」様解説動画
「1、2、3、4、5の5つの数字だけを使ってできる4桁の数」は下記求められる。
- 1~4桁目の数:各5通り
5 × 5 × 5 × 5 = 625(個)
8の倍数の倍数の条件は、「下3桁が8の倍数であれば8の倍数といえる」ので、下記「1~5の数で作れる3桁で8の倍数」を洗い出し、4桁目の数のパターンで掛けることで求められる。
例) 1 1 2
- 112、144、152、224,232、312、344、352、424、512、544、552:13通り
- 4桁目の数:5通り
13 × 5 = 65(個)
「すべてかけあわせて、積の一の位から0が何個あるか」とは「2と5のペアの約数はいくつあるか」と言い換えられる。また、上記条件の約数において5より2の数のほうがはるかに多いので、実質「5の約数はいくつあるか」と言い換えられる。よって、5の約数をもつ<5の倍数>、<25(52)の倍数>、<125(53)の倍数>、<625(54)の倍数>、<3125(55)の倍数>をそれぞれ求め全て足すことで求められる。
<5の倍数>
下1桁が5の倍数を求める。
例) 5
- 下1桁:5の1通り
- 2~4桁目の数:各5通り
1 × 5 × 5 × 5 = 125(個)・・・(1)
<25の倍数>
下2桁が25の倍数を求める。
例) 25
- 下2桁:25の1通り
- 3~4桁目の数:各5通り
25の倍数は全て(1)に含まれているので、新たな約数の5として数えるのは下記である。
1 × 5 × 5 = 25(個)・・・(2)
<125の倍数>
下3桁が125の倍数であればよい。
例) 125
- 下3桁:125の1通り
- 4桁目の数:各5通り
25の倍数は全て(2)に含まれているので、新たな約数の5として数えるのは下記である。
1 × 5 = 5(個)・・・(3)
<625の倍数>
- 3125のみ
625の倍数は全て(3)に含まれているので、新たな約数の5として数えるのは下記である。
1(個)・・・(4)
<3125の倍数>
- 3125のみ
3125の倍数は全て(4)に含まれているので、新たな約数の5として数えるのは下記である。
1(個)・・・(5)
(1)~(5)より、「1、2、3、4、5の5つの数字だけを使ってできる4桁の数をすべてかけあわせて、積の一の位から0が何個あるか」は下記求められる。
125 + 25 + 5 + 1 + 1 = 157(個)
答え:(1)625個 (2)65個 (3)157個
ポイント
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