開智中学 算数 2022年度入学試験問題(先端1) 問4 数列

2023-05-10

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開智中学 算数 2022年度入学試験問題(先端1) 問4 数列の過去問解答・解説です。

問題

1周300mのトラックがあり、A君はスタート地点から出発し、左回りに進みます。

A君は次のように小石を置いていきます。

1回目 : 2m進んで小石を置く。

2回目 : 1回目に小石を置いた地点から4m進んで小石を置く。

3回目 : 2回目に小石を置いた地点から6m進んで小石を置く。

このように、毎回進む距離を2mずつ増やして小石を置いていきます。

(1)10回目に小石を置いたとき、A君はスタート地点から何m進んでいますか。

(2)1周してスタート地点に戻ってくるまでに、小石は何回置いていますか。ただし、ちょうどスタート地点に小石を置く場合はその小石も回数に数えます。

(3)初めてスタート地点に小石を置くのは、何回目に小石を置いたときですか。

引用元:開智中学校 2022年度入学試験問題(先端1) 算数 問4

解答・解説

「2」ずつ増える等差数列になっているので、「10回目に小石を置いたとき、A君はスタート地点から何m進んでいるか」は、等差数列の和の公式より下記求められる。

( 2 + 2 × 10 ) × 10 ÷ 2 = 110(m)

1周してスタート地点に戻ってくるまでの周数をn(nは自然数)とすると、等差数列の和の公式より下記式が成り立つ。

( 2 + 2 × n ) × n ÷ 2 ≦ 300

n2 + n ≦ 300・・・(1)

ここでn2が300以下の近しい数字を考える。

172 = 289のため、17から考える。

n = 17の場合

n2 + n = 289 + 17 = 306のため、(1)を満たさない。

n = 16の場合

n2 + n = 256 + 16 = 271のため、(1)を満たす。よって、次のn = 17の時にスタート地点に戻る。

よって、「1周してスタート地点に戻ってくるまでに、小石は何回置いてるか」は、16(個)

初めてスタート地点に小石を置く回数」を求めるとき、等差数列の和の公式より下記式が成り立つ。

(n, mは自然数)

( 2 + 2 × n ) × n ÷ 2 = 300 × m

n2 + n = 300 × m

上記式が成り立つ自然数nとmを考える。m = 1は(2)より成り立たないので、m = 2より考える。

m = 2の場合

n2 + n = 600・・・(2)

ここでn2が600に近しい数字を考える。

252 = 625のため、24から考える。

n = 24の場合

242 + 24 = 576 + 24 = 600

よって(2)の式が成り立つ。

よって「初めてスタート地点に小石を置く回数」は24(回目)

答え:(1)110m (2)16回 (3)24回目

ポイント

  • 等差数列の和の公式」と「平方数の知識」から何個目で目的の距離を動くかを絞り込む。

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